高見馬場きじま内科
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気管支喘息(ぜんそく)

喘息の病態は、気道の慢性的な炎症であり、そのために 気道の過敏性が亢進しています。
正常では何でもない刺激に対して過敏になっています。

診断
喘息には診断の目安はありますが、診断基準はありません。
特有の、ゼーゼー・ヒューヒューという症状があれば診断は簡単です。咳だけのことや(咳喘息)、症状が乏しい場合は、診断が難しいことがあります。
ですから、専門の先生でも患者が何回か通院して、やっと診断されることも珍しくありません。
原因は? とよく聞かれますが体質的なもの(遺伝等)・環境的なのものがからみ合い発症します。
増悪原因はアレルゲン(抗原)というアレルギーを引き起こす物質の吸入や摂取、風邪などの気道感染、気温・気圧の変化、ストレス、過労、運動、月経などです。
まずは、じゅうたん・枕・ふとん・ぬいぐるみ・空調のフィルターなど身のまわりをきれいにししておくことが大切です。

安定期の治療
治療の中心は吸入ステロイド薬となります。
(商品名ではフルタイド・パルミコート・キュバール・オルベスコなどです。)
ステロイドは怖いというイメージが未だにあるかもしれませんが、体中で作られているホルモンで炎症を押さえる働きがあります。吸入ステロイド薬は長期に使用していても、経口ステロイド薬のような全身性副作用の心配は無く、喘息の病態である気道炎症を強力におさえるため、軽症から重症までの喘息治療の第一選択薬として位置づけられています。(高用量を長期間使用する場合には注意が必要です。)

第2選択薬以下は次のようになります。
 長時間型β2刺激薬(セレベント・ホクナリンテープ・ツロブテロールテープ)
 抗ロイコトリエン薬(シングレア・キプレス・オノン・アコレート)
 DSCG(インタール)
 テオフィリン製剤

考え方の基本
炎症はよく火に例えられます。
皆さんは火事になってしまったら、当然すぐに 消火活動に入ります。
しかし、大切なことは喘息の人は元々火種を持っているのですからそれが大きくならないようにすることです。
喘息発作を起こしてから治療するのではなく、治療を継続して症状さえも出にくい体質になっていくことが大切です。
多くの場合、治療していれば喘息症状は無くなるのが当たり前です。症状が無くなっても治療していることがほとんどです。
治療の状況によっても異なりますが喘息症状が無くならないのは治療が足りない可能性もあります。
かといって全く症状がないのに薬を減量しないこともありません、通常症状が3ヶ月間全くなければ薬の減量を考慮していきます。

患者自身も喘息の主治医
患者さんにも喘息の知識をつけてもらい、質の高い医療にしていきたいと思います。

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